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夜が明けて 広がる空へ

ぶいしっくすに心掴まれておもうこと徒然

V6の、敬意と慈愛。

20th Century Coming Century V6 ジャニーズ 三宅健 井ノ原快彦 坂本昌行 森田剛 長野博 岡田准一
V6にはトニセンとカミセンという、2つのグループが存在する。
トニセンはリーダーである坂本さん、長野さん、井ノ原さんという年齢順。カミセンは森田さんに三宅さん、最年少の岡田さん。

6人で集まる時と、トニセン・カミセンという年長組・年少組の3人だけで集まる時。また、3人ずつではなく、ペアになって行動するとき。それぞれにおいて、メンバー一人ひとりが見せる表情や立ち居振る舞いは少しずつ異なるものだ。

6者6様に色んな顔を見せてくれて、どの関係性にも違った魅力がある。
けれどその一方で、彼らを見ていると、誰が誰とどんな組み合わせで居ても感じる、なんというか「6人全員、共通して持っている価値観」が、V6にはあるんじゃないかなと思っている。
 
メンバー平均年齢39歳を誇るアイドルグループV6が、結成21年目となる今もなお、持ち続けている価値観のひとつ。それは、自分から見た年長者に対する、「絶対的な敬意」だと思う。
まるで家族のようだと彼らがよく例えられるのも、グループの中に、この「敬意」を感じるからなのではないのかなぁ、と思うのだ。
 
 
そもそもジャニーズという集合体には、先輩後輩という文化が非常に強く根付いている。
入所順やらデビュー年やらなにやら色々ややこしいらしく、TV番組などでは半分ネタにして笑いをかっさらってるシーンなどもよく見かける。*1
バラエティやらなんやらで目立つのは、グループの垣根を越えた先輩後輩トークだと思う。V6にももちろん事務所内に先輩後輩がいて、その関係性がフィーチャーされることもある。
ただ、それに加えてV6という「グループ内」でこんなにも「年上だから」「年下だから」という言葉が効力を持つのは、彼らの大きな特長なんじゃないだろうか。
 
 
(三宅さんは人一倍いろんなことを考えているけど、ちょっと不器用で、それをうまく表に出せないタイプ、という話から)
岡田「そんなことを会うと感じたりするんだけど、僕は年下だし何をしてあげられるわけでもなく」*2
 
三宅さんと岡田さんの年齢差は一才。社会に出たら、世間一般でも「年上の部下や後輩」なんてことはザラにあるし、ビジネスの場であれば、年齢よりも立場重視と割り切って立ち居振る舞うことの方が多い。
それでも岡田さんは三宅さんを「年上だから」とまず尊重する。そこに、V6らしさというか、14歳と15歳で出会って20年余年続いてきた、仕事仲間では収まらない関係性が詰まっているんだと思う。
 
 
(十代の頃なんかは無茶苦茶な事して発散したい気持ちもあったという話から)
森田「でも坂本くんにあとで怒られるからやめとこう、となることがあった」*3
 
リーダーである坂本さんは「デビュー当時は個性がバラバラのメンバーを全員一つの同じ枠に収めようと必死だった。あらゆることに口を出して管理下に置こうとしていた」と言い、近年ではメンバーにもいたるところであの頃はごめんなぁ、と口にしている。
けれどそんな坂本さんに対し、カミセンのリーダーである森田さんは「坂本くんが、俺たちを正しい方向に導いてくれた」と言う。
 
もちろん、初めからそうだった訳ではない。デビュー当時反抗してばかりのカミセンにトニセンが手を焼きまくっていたというエピソードは山程耳にするし、リーダーとして口煩く指導してくる坂本さんを「いつかやってやろうと思ってた」とふざけ半分真顔半分で口にした森田さんに後輩達が凍りつくという絵面も見たことがある。*4
 
「管理しなければならなかった立場」と「管理されなければならなかった立場」がキッカケで生まれた年上、年下という感覚が、お互いをまた見つめ直すことのできた20年間を経て、年長者を敬うその姿勢として残っていることは、V6の素晴らしい魅力になっていると思う。坂本さんは謝る必要なんてない。
 
 
年長者への感謝と敬意。
タメ口聞いたって暴言吐いたって、そこだけは絶対に揺らがない。
だからファンは、年上組に無理難題をふっかけたり生意気な態度を取ってみせるカミセンをどんな時も「可愛い」と称するし、ジジィBBAとテロップ入れられ3人集まれば人間ドッグ話に延々花を咲かせるトニセンに対していつまでだって「格好いい!抱いて!!」とラブコールを送り続けるのではないだろうか。
 
私が森田さんの「井ノ原くん」呼びに覚えた強烈な感慨深さも、きっとその一つだ。
 
個性はバラバラなくせに、プロとして徹底的にストイックな点は6人共通。そして全員が、今のパフォーマンス力維持のために努力するというだけでなく、貪欲に新たなステージに挑み自己研鑽し続けているということも、この年上への敬意を確固たるものにしている一因なのかなと思う。
俺たちもうおっさんだからなと一緒にふざけ合ってるけど、きっと自分以上の努力をしてるに違いない人が見上げたらすぐそこにいるんだもんな。尊敬しかないよな…
そう考えると全員にその背を追われる坂本さんはやっぱりとんでもない人なんだと思う。天から与えられたギフトを今でもなお磨き続けてるんだからそらそうか…やばいしぬほどかっこいい…
 
 
そしてV6の魅力としてもう一つ素晴らしいのは、年長者がその敬意をやんわりと受け止めて、それ以上に目一杯、年下のメンバーを慈しんでいることだと思う。
年少者からどんな無茶振りが飛んできたとしても、今やそのほとんどを仕方ねぇなぁ、で笑って済ますあの懐の深さは、もちろんご本人たちの気質もあるだろうが、不器用ながらも敬意や感謝や憧れが伝わってくるから、より愛おしく思えるんじゃないだろうか。
 
 
年上への敬意がどうの、という感覚なんて、本人達は決して世間に向けてアピールしているつもりはないんだろうけど、でもものすごい伝わってくるんですよ。
小さな行動ひとつ、何気ない言葉の端々にナチュラルに滲み出すぎなんであるマジで。なんというかもう、骨の髄まで染み込んでる無意識的な感覚なんだろうなと思う。
 
じゃなきゃ坂本くんが一番年上だからという理由だけで、当たり前のように誰からもお年玉貰えなくて泣きを見る事態なんか起こらないし、*5
「天国いく順番は、岡田が一番最後だから」とか「みんな(5人)で待ってるよ」*6なんて発言がポロリと口を突いて出てくるはずもないんだよ。
さよならする順番まで無自覚のうちにきまってんのかよ…どうなってんだよ愛しすぎるよばかやろう…
 
 
6人がそこにいて、自然に会話し合い何気なく行動するだけでこちらに伝わってくる、グループ内に根付くこの不変の年齢差意識が、こんなにもV6を魅力的にしているのだと思う。

永遠に埋まることのない年齢差とその並び順とでこんなにも我々を幸せにしてくれる、彼らの存在に感謝です。
 
 

*1:いつだったかのうたばんで中居さんとTOKIOJ-FRIENDS内の先輩後輩をパネルに貼り出してやいのやいのやりあっていたのは最高に面白かった

*2:anan2015年2月11日号 オカダのジショ

*3:2015年5月30日 ラジオ放送1000回記念 V6 Next Generation

*4:2014年8月20日放送回 少年倶楽部プレミアム

*5:しかも坂本さん自らが「この(お年玉)制度やめにしよう?!この先永遠に変わらないから!!」というメンバーにとって「年齢順」が確固たる物差しになっているとしか思えない発言をなさっている

*6:2013年OMGコンサートMCより。天国でMFTP踊ろうぜという伝説の名言が生まれたのもこの時