お年玉妖怪・岡田准一(over30)

2016年元旦、紅白歌合戦で賑わうNHKホールにとんでもない35歳のお年玉妖怪が出たと聞いて、辛抱たまらなくなったので一気に書き出し。読みにくさ満載、支離滅裂でもとりあえず色々書いときたい欲に負けました…
 
 
ここ最近、やれCMだ映画だ番宣だ~とあらゆるメディアで目にする岡田さん。
 
彼をクローズアップしてくれる番組を観るたび、岡田准一がここまで積み上げてきた努力に想いを馳せて勝手に泣きそうになれてしまうのは、V6のファンになって本当によかったと思えることの一つです。人生豊かになってます、ありがとうございます。
 
俳優としての顔だけでなく、最近は事務所や俳優仲間の後輩のおしりをあつめはじめたことまでお茶の間に流され始めた岡田さん。
そんなこんなしながらも後輩たちからはかなり慕われているようで、岡田メソッド伝授希望者殺到やら色々とアドバイスをしただなんだというエピソードを後輩君たちの口から聞くたび、ほっこりしています。
 
ほっこりだけしてりゃあいいのですが、俳優岡田准一が後輩に話したあれこれの中に、「努力」というワードが混ざってきたもんだから「ぶいしっくすの末っ子オカダ」モンペである私は急に涙腺の調子がおかしくなりだしました。そして極めつけが冒頭、紅白のバックステージに現れたというお年玉妖怪・岡田准一事件。
 
 
岡田さんは世間一般でもよくイメージされる通り、真面目でストイックな人であると思います。そしてテレビや雑誌を通して今まで何度も、自分は負けず嫌いだ、とも口にしています。
負けず嫌いな人というのは、得てして努力するその姿を見せることを嫌うものではないでしょうか。そして岡田さんのように、それこそ大きな作品をいくつも背負って、数字や結果を求められる人であればなおさらに、そこにたどり着くまでの過程を見せることを良しとはしないのではないかとも思います。
そんな人が「自分は努力してきた。だから君も頑張れ」と口にする。それほどまでの努力って、一体どれだけの積み重ねの上にあるものなんだろうかと想像しただけで胸が潰れそうになりました。イエスアイアムオカダモンペ。
 
 
岡田さんは大阪で受けたテレビのオーディション番組をきっかけに、数ヶ月という驚くべきハイスピードでV6としてのデビューが決まった人でした。
単身上京し、何がなんだか分からぬうちに、表舞台の中でも華やかさの筆頭、ジャニーズの最前線に身を置くことになった14歳の男の子。
 
V6はもちろんですが、当時の彼に与えられたもう一つの枠組みは、Coming Centuryというグループでした。デビュー前から爆発的人気を誇っていたJrのトップ「剛健」の横で、さあ頑張れと言われた岡田さん。
森田さん三宅さんは初めてできた弟分を不器用に可愛がったり若さゆえの無神経さで突き放したりと、岡田さんを構い倒して大いに振り回していたエピソードは枚挙に暇がありません(夜中に急にお尻に噛みつくだのキスマークまみれにされて高校を停学になりかけただの、剛健のオカダへの構い方は総じてどこかおかしい。ちなみにキスマーク事件で岡田さんを羽交い締めにしていたのは当時余裕で二十歳を超えていた長野さんである。何やってんだひろし最高かよ)
 
デビュー当時は6人全員が合宿所生活だったV6。トニセンの3人に見守られながら、当時最高潮にギラギラしていた森田さんと、今以上に無邪気で天真爛漫な三宅さんとの間で、嬉しかったりせつなかったり辛かったりと色んなことがあって、とんでもなく波乱万丈な10代を送ったんだろうことは想像に難くないです。
 
 
そして10周年前後から、ご本人自ら「反抗期」と名付けるほど、「グループを見れていない」長い長い時期が続きます。ひたすら努力を重ねて類い稀なる急成長を続けた先に見つけた、お芝居という道。俳優業に打ち込む熱量と反比例するかのように、一時期はバラエティでもほとんど口を開かない寡黙っぷり。
最年少として扱われることと自分の内面への折り合いがつかなかったり、色々なジレンマがあったと話す20代の岡田さんは、アイドルグループV6においてまさに心ここにあらずな状態だったとメンバーからも評されています。
(「アイドル」については三宅さんが岡田さんに伝えたという胸打つたまらないエピソードがありますが、そのへん語り出すと止まらないので割愛)
 
 
そんな岡田准一が今、お年玉おねだりおじさんと化しているわけです。
メンバーにお年玉をくれくれと駄々をこねる。みんな俺の先輩やないか、と。あまつさえ事務所の先輩にまでそれはもう遠慮なく。
 
去年アニバーサリーイヤーを迎えたV6の20年間を色んな角度から知れば知るほど、「V6の末っ子、アイドル岡田准一」としていろんなところに全力で絡みにいっている岡田さんを見ると、ものすごく泣きたくなるのです。
 
 
20周年記念のベストアルバム特典映像で、岡田さんはメンバー5人のことを、「自分は年下で、みんな先輩で先生だから、伝える時は色々考える」「けど誰よりも幸せであってほしい、気になるお兄ちゃんたち」だと話していました。
同時に、この5人とはこれからもつるんでいくんだろうと漠然と、けれど今、確かに思えている、とも言っていました。
 
結成3~4年目、リーダー坂本さんが、未成年の主張で岡田さんに送った「これからも、優しい岡田でいてください」という言葉が、とても印象に残っています。
相手の心の機微を推し量って、そっと寄り添うことのできる、そんな岡田さんの長所をあの当時からしっかりと捉え理解していた坂本さんはまぎれもなく素晴らしいV6のリーダーだし、そんなリーダーに十数年越しに撃ち抜かれたのは私だけではないはずだ。頼む坂本くん結婚してくれ。
 
 
たくさん悩んで、けれど今なおV6で居る。そんなオカダだから、やりたいことやっていいし、無理してしゃべらなくたっていい。
「背負っているものの重さはわからないけど、こうして集まったときくらいは、何も考えず笑っていてほしい」森田さんが岡田さんに向けて放ったこの言葉に私は脳天をぶち抜かれました。カミセンにおける森田さんのお兄ちゃん感たまらないって何回言っても収まりつかない。もうこれたぶん永久に収まらない。
 
 
「僕を変えてくれた人  優しさを教えてくれた人」
去年、メンバー自らが作詞した曲の最後の一節、岡田さんのこの言葉。
一番苦労したのは岡田だから、岡田の言葉を最後にしたかった、と言って曲を組み上げてくれた井ノ原さんは本当に格好いい男だしマジで結婚してくれイノッチと思ったけどもう無理だった…ありがとう幸せでいてください井ノ原さん…すきです…
 
「20年一緒に居続けた6人」にこの上なく胸打たれた私のようなファンにしてみたら、本当に5人には、「オカダのおにいちゃん」でいてくれて、それぞれの距離で彼をつなぎとめていてくれて、ありがとうとしかいえないです。
そして、いつでも彼のなすことをそのままに見守り応援してきた、すべての岡田准一ファンのみなさんにもただただ感謝するしかない。
 
 
20周年ツアーコンサートに収められている岡田さんは、どう考えても近年稀に見るムッキムキおじさんです。なのに、あらゆる映像のどの瞬間を見ても、あ〜〜かわいい〜〜〜踊って歌ってかわいい〜〜はしゃいでかわいい末っ子かわいい無言でも本当かわいい〜〜〜しかいえなくなるV6ファン。それは、映像に収められたオカダの表情が、この一年のアニバーサリーイヤーが本当に本当に楽しかったんだろうなぁ…と全力で伝わってくるものばかりだから。
 
20年間の心の持ちようや変化は、岡田さん本人にしかわからないことです。
けれど、アニバーサリーツアーの挨拶で口にした、「先輩後輩がお祝いに駆けつけてくれる、V6が周りにこんなに愛されるグループなことが嬉しい」「V6としての20周年、僕はこの場所へ、メンバーに連れてきてもらったと思っている」
この言葉が今の彼の心を大きく占める想いなのだとしたら、突然現れた35歳児お年玉妖怪は、これまでへのたくさんの感謝と、それ以上にこれからのV6を想うオカダの気持ちが生み出した、愛しいいとしい妖怪なんじゃないかなぁ、と思えてきてしまうのです。
 
ファンにスタッフに周りの先輩後輩に、この上なく愛されるV6。その一員としての21年目のスタートに、ところかまわず事務所の先輩へ猛烈アプローチを繰り出すお年玉クレクレ妖怪オカダ。
そんなん先輩からみたら、呆れつつも「かわいいな」ですよ。そこに見えるのは、色んな先輩に何やってんだとからかわれつつ、思い切り可愛がられていたV6の末っ子、みんながずっと会いたかった、ちょっとズレてる愛しい優しいアイドル岡田准一の姿なのではないでしょうか。
 
にわかでもなんでもいい。ただただおかえりなさい、と声を大にして叫びたい。おかえりオカダ。おかえり!!!!!!21年目もこれから先も、どうぞよろしく!!!おねがいします!!!!!!
 
個々の仕事に誇りを持つ対等な大人の男同士でありつつも、「お兄ちゃん」と呼べる5人と笑って過ごす幸せそうな末っ子アイドル岡田准一を、これからもずっとずっと、見せてほしいと願っています。